ここくらブログ

北海道沼田町の移住定住を担当するものたちが「ここでくらそ」と思ってもらえるようにつらつらと書き連ねる情報発信用ブログです

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20180813プログラミング教室をやってみた

ついに2020年からプログラミング教育が必修化されるようである。

都会では夏休みに子ども達がプログラミング教室でプログラムを習うのが流行っているそうであるが、沼田町のような地方の町ではプログラミング教室が存在しない

そこで、夏休み期間中にプログラミング教室を開校することにした。

講師はこのブログの筆者でもある元SE(システムエンジニア)のyoyogiが担当に。

さて、yoyogiは学校のプログラミング教育ではどのようなことをやろうとしているのか全く知らない。

まずは学習指導要領を読んでみよう。
「プログラミング的思考」「情報活用能力」etc..

ふむふむ。・・・はーい、わかりましたー(大嘘)

ただ例として挙げられている正多角形の作図はおもしろそう。
結局教室では以下のことをやることにした。

①参加者が普段コンピュータとどのくらい関わっているか意識調査
②将来確実に働き方に改革をもたらすであろうAIについてインターネットを使って調べ学習し、プログラミング教育との関係性について学ぶ
③Scratch(※)を使って正方形を作図
④Scratch(※)を使って正三角形を作図
⑤事前に仕込んでおいた自作ウィルスを起動し、ウィルス感染した場合の対処について学ぶ
※Scratch(スクラッチ)とはプログラミング学習ツールのことである。

さて、プログラミング教室の当日、定員5名ちょうどで、小学校4年生から中学3年生の生徒たちが参加してくれた。プログラミング教室

みんな普段からiPadやケータイなんかでインターネットを利用しているが、あまりパソコンは使っていないようで、ググるときにキーボード入力に若干苦戦していたようだった。

ググり方、いわゆる調べ学習の仕方についてコツをつかんでもらうため、AI(人工知能)の正式名称について調べてもらったところ、最初はAIのみのキーワードで検索していたため、とある女性歌手の情報しか出てこなかった。

そこで、yoyogiはどう検索すれば名称が見つかるだろうと促したところ、すぐにみんな「人工知能」「名称」などのキーワードを追加して調べ直したのである。

細かいことではあるが、ググるためにはどういったキーワードをチョイスするかというのが非常に重要になってくる。それには語彙力が必要だし、海外にしかない知識は英語で検索する必要がある。そのことに気づいてもらえるだけでも充分意味があると感じた。

さて、Scratchというツールを使って作図の際には、まず手書きで正方形や正三角形を描いてもらい、それらの形について特徴を話し合った。

中学生が小学生にヒントをくれて答えがでるように促してくれたため、答えがどんどん出てきた。

その後、実際にScratchを使ってみた。簡単に使い方を教えてあげると、もともと好奇心の強い子どもたちが参加してくれたこともあり、とりわけ小学生はツールをいじり倒して中学生よりも扱いに慣れていったのが驚きであった。

このとき見学者の大人たちは、みんな使いこなしてるのはわかるけど、何をやっているかわけがわからない、との感想であった。

そうして、すぐに正方形の作図の課題が終わってしまった。

正三角形を描く際はツールの仕様の関係で、うまく内角が60度にならずみんな困っていが、プログラムをひとつひとつ動かして動作を確認してみると、プログラミングで設定した60度は外角側の一部となっていたのである。そのため、60度から120度に変えてプログラミングすると、内角が60度の正三角形が描けるようになった。

小学4年生は内角とか外角を習っていないかもしれないが、別にどーでもいいと思っている。プログラミングで行き詰まり、自分で解決したときには自然と外角の概念が理解できてしまうからである。

用意していた課題が早く終わってしまったので、プログラミングの質をあげるためにループ処理(繰り返し制御)をつかって作図してもらった。が、すぐに直感的にできるようになり、ループ数を変えてどんな形になるのだろうかなど自らアレンジして遊んでいた。
出来るだけ画面いっぱいの正方形を作ろうと、始点の座標を変更して取り組む小学生チームには、その飽くなき探究心にもはや感動した

30分余ってしまったので、Scratchで作ったゲームが公開されているので、それをやることにした。

マリオのゲームでみんな盛り上がっていた。そんな中、ウィルスが発動した。

プログラミング教室

このウィンドウが消しても消してもどんどん出てくるのである。
小学生はちょっと怖がった後、自分たちのPCではないPCでだったため、気持ちを取り直してゲームを再開し始めた。
一方中学生は自分たちの使っていたPCであったので「え?やばくない?」「どこにお金はらうの?」みたいな話をし始めた。

yoyogiは「やばいウィルスに感染した。どうしよう!?」と煽った。

みんな普段からネットを楽しんでいる一方でこのようなリスクについては対処法を知らないようであった。

「まずは情報を吸い上げられないように、ネットワークをすぐに切断しよう!」と教えた。

参加した小学生は、これがyoyogiがてきとーに作った自作ウィルスだということを知り、私もつくりたーい!ウィルス作るなら次回も参加するー!!と言ってくれた。

次回の開催は未定であるが、みんな楽しんで学んでくれたと思うのでまた開催したいと感じた。

最後に、参加してくれたみなさん、参加に賛同してくれた保護者の皆様、
プログラミング教室のチラシを生徒に配って下さった小学校や中学校の先生方、
またプログラミング教室をPRするために「学習サポート明日萌」に参加させて頂いた、
教育委員会のみなさん、ありがとうございました。

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