岩沢さんはご夫婦で沼田町にやってきて約1年。旦那様は農業分野のお仕事で、奥様はカフェ開業を目指して頑張っておられます。沼田町という小さい町でカフェ開業を実現するには人とのつながりが欠かせないとおっしゃる岩沢さん。どんなふうに地元との人たちとつながっていったのでしょうか。

Q:町に来たきっかけは?
岩沢さん:関東で開催された北海道移住フェアがきっかけです。会場の案内係の方に旦那が農業をやりたいと伝えると沼田町をすすめられ、最初はよく知らない町だと思ってすぐには沼田町のブースにいかなかったんですけど、いつみてもブースで話を聞いている人がいるのを見てだんだん沼田町に興味が出ました。沼田町の担当者が沼田町の良いところも悪いところもいろいろ話してくれたのがよかったです。その場で夫が連絡先を交換して、その後もずっとやりとりして、二人とも地域おこし協力隊をやることになったんです。夫が農業支援、私が飲食店支援で。
Q:埼玉県から沼田町にはるばる来られた?
岩沢さん: 4月になって車に乗ってチワワとハムスター乗せて津軽海峡をわたって1200キロ走ってきたんです。沼田町に来ていろいろびっくりしたけど、こっちに来て本当に人とつながりが大切だと思うようになりました。関東にいるときには隣に住んでいる人の名前も顔も知らない生活をしていたんですけどね。
Q:今はカフェ起業を目指されているとお聞きしました。
岩沢さん:そうなんです。でも、平日はお菓子の試作を一人でやっているので、このままじゃ人間関係が広がらないなあと思って悩んでました。この町でカフェを開くにも人とのつながりか欠かせないですから。元地域おこし協力隊の子に町のいろんな人と知り合ったほうがよいよとアドバイスをもらって、勇気を出して農家の奥さまグループに連絡しました。今は町のスキー場で食堂を一緒にさせてもらっていて、土日しか行けていないけれど、いろんな話ができて本当に充実しています。お菓子作りやお店のことも教えてもらえますしね。今度、このグループの方々にお菓子を試食してもらってオーケーが出たら食堂で売ることになっています。
Q:旦那さん経由の人のつながりは?
岩沢さん:夫は農業法人だけじゃなくて、しいたけ栽培のお手伝いとかいろんな場所で働いていて、その妻ということで広がる輪もあります。沼田町のハローウィンパーティでラーメン店を出店させてもらったんですけど、そのきっかけは夫とつながりのあった町づくりグループの代表からお願いされたんです。
Q:今後の活動の予定は?
岩沢さん:カフェ起業にむけて、町内のカフェのニーズも聞きながら、チャレンジショップも開きたいと思っています。

(このインタビューは2019年1月21日に実施しました。)