姜さんは滋賀県で建設業を営まれていましたが、北海道で農家になる夢をかなえるために沼田町に移住されました。国や町からの支援、周囲の方々とのつながりがあって農家になる夢をかなえることができたと今の状況にとても満足されているそうです。さらには今後チャレンジしたいこともあるとか。

Q:なぜ沼田町に?
姜さん:北海道で就農したかったので、農業担い手センターに相談したところ紹介されたのが沼田町の農家の方だったんです。当初は酪農の可能性も少しは考えましたが、滋賀でも稲作を少しやっていたので稲作農家さんを継ぐのが良いんじゃないかということになりました。
Q:就農するうえでの支援はいかがでしたが?
姜さん:沼田町は農業研修の条件がとても良かったです。町営住宅の家賃にも補助が出ましたし、新規就農者に対する国からの支援とは別に町からの支援で90万円、さらに就農時に50万円いただけた。これは他の町ではあまり聞かないですね。
Q:沼田町で頼りになるネットワークはありますか?
姜さん:近隣農家さんと機械グループを組織していて、農業機械と乾燥・調整の倉庫をシェアしたり、収穫を協働作業でやったりしています。天気が悪くて収穫時期が限られていても3軒で1日ずつ機械を利用するなどお互いに助け合っています。使った分に応じて使用料を払うので機械を所有する必要がないし、収穫するのも近隣農家で集まるから、人集めに苦労しなくても良いという点でも助かっています。
Q:就農するために直面した課題などはありましたか?
姜さん:地域の方々の支えもあり、困難は特にありませんでした。沼田町でなかったら就農できていなかったかもしれません。
Q:今後チャレンジしたいことはありますか?
姜さん:今後取り組みたいことがワイン造りです。ブドウをすでに1反植えています。道内に委託醸造所があるのでまずはそこにブドウをもっていって醸造してもらおうと考えています。自分でワイン造りするようになれば手伝ってくれる人を雇いたいですね。
Q:沼田町の方々にはワイン造りのこと伝えていますか?
姜さん:周りの方々にはすでに話していて応援してくれています。ワイン造りのために味が分かっておいた方が良いので、最近は家で色んなワインを飲むようにしているのですが、町内の飲み会でも『姜さんワイン用意しといたよ』と言ってワインを出してくれるんです。
Q:周りの方々は応援してくださっているんですね?
姜さん:僕と嫁の二人でやっているので、働ける量って限られているじゃないですか。僕はあれもこれもしたいほうで、周りの方は「やりすぎてないか、本当にできるか」って心配してくれています。
Q:最後に沼田町のお気に入りを教えてください。
姜さん:ほろしん温泉ですね。温泉は近隣をいろいろ回りましたが沼田町の湯が一番よいですね。ただ熱いお風呂しかないので熱いのが苦手な私は長く入っていられないのですが(笑)

(このインタビューは2019年2月25日に実施しました。)