小川さんご夫妻は、もともと沼田町のことをよく知っていたわけではありませんでしたが、結婚を機に沼田町に引っ越すことを決めました。町で生活をはじめて1年たった感想を聞いてみました。

Q:なぜ沼田町に?
直樹さん:2年前に沼田町の企業に就職したのがきっかけです。妻と結婚することが決まってしっかりとした仕事に就こうとしていたときに、私より先に沼田町の企業に就職した兄からこっちに来ないかと話がありました。
Q:小さな町に来ることに抵抗はありませんでしたか?
直樹さん:私は旭川育ちなのですが、なぜかもともと田舎の方が好きでした。建物がなさすぎても寂しいですが沼田町は建物も適度にあってちょうどよいし、静かで過ごしやすいです。
奈津美さん:来る前に沼田町について調べたら、子育て支援もしっかりしているみたいで良いなあと思いました。私は小さな町出身で、沼田町に引っ越したときもなんだか懐かしい感じがして、しばらくしたらさらにしっくりきました。
Q:小さい町の良さを感じたことはありますか?
奈津美さん:移住の窓口になってくれた役場の方が「この人が自治会長さんだから挨拶に行ったほうがいいよ」と教えてくれて助かりました。      
直樹さん:都会だと冷たいところがあるけど、田舎はどこかでみんなつながっていて、「ここの人はこうだよ」という情報をくれるのが良いと思いました。
Q:どんな方々が頼りになりますか?
奈津美さん:職場で働いている方々は、新しく入った私にもすぐ「おいで!おいで!」と言ってくださる優しい方々ばかりでした。ゴミの分別の仕方がよくわからないことがあるのですが、そういうことも職場の方に尋ねちゃっています(笑)。
Q:夜高あんどん祭りに参加されたとお聞きしましたが?
直樹さん:1年目にあんどん祭りを見たときに来年からは出たいなと思い、職場の人に相談したら、関係者の方を紹介してくれ、2年目はあんどん作りから参加させてもらいました。「仕事で遅くなるので途中からの参加でもいいですか?」って聞いたら全然かまわないよと言ってくださったんです。お祭りの当日もあんどんの一部を担がせてもらいました。去年のお祭りは雨で寒かったこともあり、最後の打ち上げで食べた豚汁がとてつもなくおいしくて、豚汁目当てといってはなんですが来年も参加したいと思っています(笑)。
Q:町になじんだと思われた瞬間はありましたか?
直樹さん:知り合いの方と町のどこかで会って、他愛もない立ち話をできるようになったときに、町になじんだ感じがしました。
Q:沼田町での子育てについてどう思いますか?
奈津美さん:沼田町育ちのお母さん方の輪の中にうまく入っていけるかな、という不安はありますが、職場でも子育てしている人がたくさんいて色々聞けるという点では不安はありません。 職場のイベントで子供たちが来てくれることがありますが、利用者さんたちが「あれ私の孫なんだ」と嬉しそうに言ったり、職員さんたちの子供も来ていて「わー」と手を振る姿があったりとても楽しそうです。私にも子供ができたときにみんなから「○○ちゃん」と声をかけてもらえたり、私も「○○ちゃんのお母さん」って言ってもらえたりするのっていいなと。

(このインタビューは2019年2月13日に実施しました。)